受講生を手厚くサポートして成長を促す
ロボフィスの生成AI研修
事例:福岡市 DX人材育成に向けた生成AI研修の実施
福岡市では令和6年度より、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するリーダーを育成する取り組みを始めています。さまざまなツールやスキルの学習が実施された中、生成AIについてはロボフィスが研修を担当することに。研修内容やロボフィスならではの伴走支援について、実際に支援を受けた感想と成果をご担当者さまにお伺いしました。

福岡市 総務企画局 DX戦略部
DX戦略課※ 係長
岡﨑 琢磨 さま
(※2025年3月末時点。
現在はデータ活用推進課)

福岡市 総務企画局 DX戦略部
DX戦略課 DX戦略係※
寺田 亮 さま
(※2025年3月末時点。現在は報道課)
─福岡市さまには令和6年度にロボフィスの生成AI研修をご採択いただきました。まずは本件を公募された背景をお教えください。
寺田:福岡市では、生成AIの活用が一般に普及しはじめた令和5年度くらいから生成AIを業務効率化に活用できないか検討を始めました。小規模ではありますが、職員向けのワークショップや民間業者との実証実験なども行っています。
そして令和6年度から、DX戦略課で「DXを推進する⽴場の職員を育成しよう」という、DX推進リーダー育成の取り組みをスタートすることになりました。
岡﨑:その取り組みの中で、まずはリーダーとして知っておいていただきたいDXに関する基礎知識を学んでいただこうと考えました。ノーコードツール、データ分析、EBPM※、サービスデザイン思考等さまざまな知識やスキルを得ていただきたく、準備を進めることに。生成AIも、これから組織を担っていただくリーダーの方々に知っていただきたい知識として、学習内容に組み込むことになり、研修の実施を支援していただく企業さまを募った次第です。
※EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。証拠に基づく政策立案)。政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすること。
─研修を実施するにあたり、ロボフィスへの具体的なご要望はどのようなものでしたか?
寺田:研修を受講されるDX推進リーダーは、特別にIT知識がある方を選抜した、というわけではありませんでした。どちらかというと、ITに詳しくない方もいらっしゃいます。知識やスキルよりも、リーダーとして周囲を巻き込む力をお持ちの方、リーダーの役割を担うことに意欲的な方を、所属長等から推薦、選定していただきました。
岡﨑:そのため、リーダーの方々はIT知識について差がある状態です。ですので、まずは一般的な知識を教えて欲しいと要望させていただきました。同時に、他の自治体での活用事例を多く紹介して欲しいともお願いしました。
寺田:研修はMicrosoft 365のTeamsを活用してオンラインで実施しました。画面を共有してプロンプトのデモンストレーションをしていただいた上で、さらに受講生が実際に打ち込んだプロンプトと返答も共有され、講師の方からその場でフィードバックもしていただきました。
対面形式の研修だと、講師の方に画面を見せながらフィードバックをもらい、それを他の受講者に共有するというのは、かなり手間がかかってしまいます。オンラインだとリアルタイムでやり取りすることが可能ですので、生成AI研修は特にオンラインと相性がいいなと感じましたね。
岡﨑:講師の方の説明も丁寧で、資料もわかりやすかったですね。生成AIに抵抗感があった受講者も前向きな意見を持っていただけたと感じています。

─ロボフィスの研修で特に魅力的だった部分について教えてください。
寺田:本件に対しては多くの企業がご提案くださったのですが、ロボフィスさんは研修に加えて、各リーダーが⾃分で考えた⽣成AIの活⽤アイデアを共有する発表会を行ってはどうか、と追加で案をご提示くださいました。その点が我々にとって非常に魅力的に感じましたね。
岡﨑:実際に発表会を行ってくださったのですが、その前に発表準備をするための勉強会も企画していただきました。⽇常で生成AIを使っていると、うまくいかないことやわからない点も出てきます。そうしたことを教え合うような勉強会で、学びを深めるのに非常に有効でした。勉強会もサポートしていただきましたが、かなり受講者に寄り添った提案をしていただいたと感じています。
寺田:発表会だけはオフラインで行ったのですが、講師3名に来ていただき、発表に対してご意⾒やコメントなどをもらえて、かなり深い学びになったなと思いました。
岡﨑:発表会では数カ所テーブルを分けたのですが、講師の方々はそれぞれのテーブルへ⼊ってファシリテーターも担ってくださいました。テーブルの中での議論も進めやすかったですし、議論を深めた上での発表になった点もとても良かったですね。
─今後のDX推進について、どのような展望をお持ちでしょうか。
寺田:現在、全職員が生成AIを利用できる環境整備を進めているところです。それに伴い、「もっとプロンプトを知りたい」といった要望も増えてくるでしょう。それをすくい上げるのがDX推進リーダーだけですと、かなり厳しいのではないかと予測しています。ですので、利活⽤の⽀援体制をこれからしっかり作っていく必要があると考えています。
岡﨑: 今後はRAG(Retrieval-Augmented Generation)を活用した庁内文書検索の高度化も進めていきたいですね。
─本日はありがとうございました。
(取材/2025年4月9日)


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